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Afp異常高値を示し抗肝細胞抗体が陽性であった細胆管細胞癌の1例 第70巻10号3115頁
| Content Provider | Semantic Scholar |
|---|---|
| Copyright Year | 2009 |
| Abstract | 細胆管細胞癌(cholangiolocellular carcinoma; CoCC)は原発性肝癌の特殊型で,多分化能を有する細 胆管細胞あるいはHering管に存在する幹細胞由来と される極めて稀な疾患である .本症の術前診断は容 易でなく,その治療方法,予後などに関する一定の見 解は得られておらず不明な点が多い.今回術前AFP 異常高値を示し,特殊な病理組織像を呈した細胆管細 胞癌の1切除例を経験したため,文献的考察を加え報 告する. 症 例 患者:70歳,男性. 主訴:自覚症状なし. 既往歴:高血圧症.肝炎の既往なし. 現病歴:2008年2月人間ドックで腹部超音波検査を 施行され,肝S5に腫瘤を指摘された.また血液検査所 見でAFP;2,400ng/ml以上と異常高値であった.肝 細胞癌と診断され,精査加療目的に当院紹介受診とな った. 初診時現症:身長162cm,体重58kg,肝臓触知せず, 体表リンパ節触知せず. 血液生化学所見:血算,生化学に異常所見を認めな かった.腫瘍マーカーはAFP;2,305.2ng/mLと異常 高値,PIVKA-II;99mAU/mLと軽度高値であった. HBs抗原,HCV抗体はともに陰性であった. 腹部超音波検査:肝表面は平滑で辺縁は鋭,肝実質 は均一であった.肝S5に,胆囊に近接する最大径約7 cm大の低エコー領域を認めた.辺縁の低エコー帯を 認めず,ドップラーで内部に数本の拍動性血流を認め た. 腹部造影 CT:肝S5に大きさ65×32×61mm大の腫 瘤を認めた.動脈相で辺縁部を主体に不均一に造影さ れ,門脈相,遅延相において造影効果が遷延し,遅い 相でより染まる部分も認めた.腫瘤の位置する肝表面 は,癌臍の所見を呈していた(Fig.1). 腹部MRI:肝S5の腫瘤は,T1強調画像では低信 号,T2強調画像ではやや不均一な高信号を呈した.造 影MRIにおいて造影CT同様に遅延相でより染まる 部分を認めた. PET:肝S5の腫瘤への集積はわずかな増加を認め (SUV max 3.5),肝細胞癌としても矛盾しない所見 であった. |
| File Format | PDF HTM / HTML |
| Alternate Webpage(s) | https://www.jstage.jst.go.jp/article/jjsa/70/10/70_10_3115/_pdf/-char/en |
| Language | English |
| Access Restriction | Open |
| Content Type | Text |
| Resource Type | Article |