Loading...
Please wait, while we are loading the content...
Similar Documents
Effort of Digital Fabrication in a Fablab and a High School of Science and Technology
| Content Provider | Semantic Scholar |
|---|---|
| Author | Kadota, Kazuo |
| Copyright Year | 2014 |
| Abstract | 工学教育(J.of JSEE), 62–4(2014) 1.はじめに 近年,3Dプリンタやレーザーカッターなどを活用 したものづくりを意味するディジタル・ファブリケー ションという言葉をよく見聞きするようになり,各国 にはそれらを活用できるものづくりの市民工房である ファブラボが急増している.ファブラボとは,Fabrication(ものづくり)とFabulous(素晴らしい)の二つの 意味が込められた造語であり,2002年にMIT(マサチ ューセッツ工科大学)で誕生した.MITのThe Center for Bits and Atomsには,個人ですべてを買い揃える のは難しい多彩なディジタル工作機械が揃い,それを 使って作業するスペースを確保し,作るための知識を 交換したり共有したりできる物理的な空間がある. ファブラボ関係者の集まりである世界ファブラボ代 表者会議は毎年開催されており,2013年8月21~27日 の7日間,第9回大会となるFAB9は,横浜市中区に あるヨコハマ創造都市センター(YCC),北仲BRICK などの施設で開催された.図1に全体会の様子を示す. 日本初開催となる本会議には世界39カ国から250人の ファブラボの運営者が参加し,各国での取り組みの紹 介や各種のワークショップ開催などの交流を行った. また,8月26日には,一般の方も対象にした国際シン ポジウムが開催され,ここにはファブラボに興味をも つ約800名が集まった. 著者は2010年5月頃に田中浩也氏(慶應義塾大学環 境情報学部准教授)を中心にして発足したファブラ ボ・ジャパンに加わり,日本におけるファブラボ活動 に関わっており,2011年にはMITのファブラボ施設 の視察,2012年にニュージーランドの首都ウェリント ンで開催された第8回世界ファブラボ代表者会議に日 本代表の一人として参加した.そして,FAB9期間 中の2013年8月26日,横浜関内にオープンしたファブ ラボ関内のディレクターとして,ボランティアで運営 に関わるようになった.2014年4月現在,日本国内に は鎌倉,筑波,渋谷,北加賀屋(大阪),仙台,関内 (横浜),大分の7ヶ所がオープンしており,さらに数 カ所のオープンが予定されている.また,どこかのフ ァブラボに所属しないメンバーも含んだファブラボ・ ジャパンは,2013年1月4日をもってFabLab Japan Networkへと名称を変更し,「国内外のファブラボと ものづくり活動をつなぐネットワーク」としてのあり 方をあらためて見直し,代表のいないフラットな枠組 みとして再スタートした. ファブラボが図書館のように市民に開放されたディ ジタルものづくりのスペースとして普及する流れがあ る一方で,その発祥はMITという学内施設ということ もあり,学内での教育課程の中でその活用法を位置づ けるということも考えられる.東京工業大学附属科学 技術高等学校の機械システム分野の設備にも,従来か らある旋盤やフライス盤などの工作機械に加えて,レ ーザー加工機や3Dプリンタが導入され,その教育実 践に取り組みはじめている. 本稿では,ファブラボ関内と科学技術高校において ディジタル・ファブリケーションの取り組みに関わっ ている著者の事例を紹介したい. |
| File Format | PDF HTM / HTML |
| DOI | 10.4307/jsee.62.4_4 |
| Volume Number | 62 |
| Alternate Webpage(s) | https://www.jstage.jst.go.jp/article/jsee/62/4/62_4_4/_pdf |
| Alternate Webpage(s) | https://doi.org/10.4307/jsee.62.4_4 |
| Language | English |
| Access Restriction | Open |
| Content Type | Text |
| Resource Type | Article |