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Transmission Spectroscopy of Chemicals Concealed in Shielding Materials Using Injection-seeded Terahertz Wave Parametric Genarator
| Content Provider | Semantic Scholar |
|---|---|
| Author | Yamazaki, Ryo |
| Copyright Year | 2015 |
| Abstract | 1. はじめに テラヘルツ(THz)波の物質透過性と物質が有する THz波帯域の指紋スペクトルを活用し、郵便物に隠さ れた不正薬物等を探知することが可能な非破壊検査技 術が近年期待されている。しかしながら、従来の THz 波時間領域分光法(THz-TDS)では、封筒や梱包材等 の遮蔽物により THz波が大きく散乱され、スペクトル を適切に測定できない問題が存在していた。最近の研 究において、光注入型 THz 波パラメトリック発生器 (is-TPG)は大幅な高出力化と高感度検出が行われ、 高いダイナミックレンジをもつ分光器が構築されてい る [1]。そのため、is-TPG は封筒等に隠された不正薬 物の探知に有効であると考えられる。そこで、本研究 では、郵便物検査における is-TPGの性能評価を行うた め、実際の不正薬物隠匿事例を模した遮蔽物内試薬の 透過分光測定を行い、さらに THz-TDS を用いて得られ た結果との比較を行った。 2. 実験及び結果 国際郵便物内に隠匿された不正薬物を模したサンプ ルの一例として、裏面に気泡緩衝材を貼り付けた厚紙 封筒の中にポリ袋に封入した糖類粉末(厚さ約 0.5 mm)の透過スペクトル測定結果を図 1 に示す。糖類 には、マルトース、グルコース、フルクトースの 3種 類を用いた。それぞれマルトースは 1.2、1.6、2.0 THz、 グルコースは 1.4、2.1 THz、フルクトースは 1.7、2.1 THz 付近に特徴的な吸収をもつ。is-TPGを用いて測定した 場合、マルトースの 1.2 THz の吸収以外の各糖類の吸 収ピークが確認された。対して、THz-TDS を用いて測 定した場合、各糖類の 1.6 THz までの吸収ピークは確 認されるが、より高周波数の吸収ピークは確認されな かった。以上の結果から、遮蔽物内試薬に対しては is-TPGを用いた分光測定が有効であり、is-TPGを用い た郵便物に隠匿された不正薬物の探知が期待される。 3. 参考文献 [1] K. Murate, Y. Taira, S. R. Tripathi, S. Hayasahi, K. Nawata, H. Minamide, and K. Kawase, IEEE THz Sci. Tech., vol. 4, no. 4, pp. 523-526, 2014. |
| File Format | PDF HTM / HTML |
| Alternate Webpage(s) | https://confit.atlas.jp/guide/event-img/jsap2015s/13p-A14-8/public/pdf?type=in |
| Language | English |
| Access Restriction | Open |
| Content Type | Text |
| Resource Type | Article |
