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Structural Fluctuation of Supercritical Fluids obtained by Small-angle X-ray Scattering
| Content Provider | Semantic Scholar |
|---|---|
| Author | Arai, Asako Ayusawa Nishikawa, Keiko |
| Copyright Year | 2004 |
| Abstract | 1.はじめに 超臨界流体は通常の液体とは異なり,その性質を自由 かつ大幅に制御できる機能的な溶媒として注目を集めてい る。臨界点よりも高温・高圧状態にある超臨界領域では, 気液相転移を伴わずに密度を連続的かつ広範囲にわたって 変化させることができる,すなわち,密度の関数として表 される物性であれば,流体の熱力学状態を操作することで 物性値を自由に制御できる。超臨界流体のマクロ物性は「気 体と液体の中間的性質を示す」と概略することができるが, 臨界点近傍では,Gibbsの自由エネルギーの 2次微分量と 関連のある物理量が,それだけでは説明できない特異的な 振る舞いをすることが知られている。このような超臨界流 体の特異性は,その不均一な分子分布と深く関連している ことが近年明らかになってきた。不均一な分子分布を特徴 とした構造を「ゆらぎ構造」と呼ぶことにする。 一成分系超臨界流体のゆらぎ構造に関する情報は,小角 X線散乱 (SAXS)実験によって得られる「密度ゆらぎ」と「相 関距離ξ」によって定量的に扱うことができる。実験的には, 試料を高圧(物質によっては高温)である超臨界状態に保 ち,そこにX線を照射して小角部における散乱強度を測定 すればよい。しかしながら,超臨界流体のゆらぎ構造は, 1°Cもしくは 1気圧でも状態が変わってしまうと,その様 相は大きく変化してしまう。さらに,長時間にわたって超 臨界状態を安定に保持することは非常に困難であるため, 測定は迅速に行われなければならない。参考のため,いく つかの純物質について臨界定数を Tableに挙げた。また, 相図におけるゆらぎ構造の振る舞いを的確に捉えるために は,様々な熱力学状態に対する系統的な測定(数多い測定 点)が必要である。このような条件を考慮すると,超臨界 流体の SAXS実験においては,放射光の利用が不可欠で ある。 我々は超臨界流体の特性とその構造的特徴である分子分 布の不均一度に興味を持ち,研究を進めてきた。本稿では, まず「密度ゆらぎ」や「相関距離」の概念を説明する。さ らに,放射光を用いた SAXS実験についてサンプルセル を中心に紹介し,最後に,SAXS実験と熱力学計算から得 られた結果をあわせて,相図上における超臨界流体の特異 性とゆらぎ構造の関係およびゆらぎ構造の物質依存性につ いて述べる。 |
| File Format | PDF HTM / HTML |
| Alternate Webpage(s) | http://pfwww.kek.jp/publications/pfnews/22_2/p24-29.pdf |
| Language | English |
| Access Restriction | Open |
| Content Type | Text |
| Resource Type | Article |