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IPA′s Promotion for Discovering and Cultivating Outstanding Human Resources through Exploratory IT Human Resources Project (The MITOH program)
| Content Provider | Semantic Scholar |
|---|---|
| Author | Kamishima, Makiya |
| Copyright Year | 2012 |
| Abstract | 117 1.はじめに 昨今,世界の諸外国と比較し,日本の経済の低迷が 顕著になったといわれており,経済産業省により2010 年6月に発表された「産業構造ビジョン」中で「我 が国経済は,「質」「量」ともに世界の中での相対的地 位が低下し,その結果,国としての競争力が急速に低 下している.」と報告されている. 日本経済の閉塞状況を打ち破り元気な日本を復活さ せるため,2010年6月に閣議決定された「新成長戦略 ~「元気な日本」復活のシナリオ~」の中で,「情報 通信技術を使いこなせる人材の育成などを強化して利 活用を徹底的に進め,国際競争力,新産業の創出に結 びつける.」と挙げられている. 昨今,インターネット活用が莫大に増加し,クラウ ドコンピューティングなどによるパラダイムシフト, スマートフォンの急激な普及などにより,ITによるイ ノベーションの創出の可能性と必要性は今後ますます 加速すると予想される. ITはあらゆる産業活動や国民生活に浸透し,適用範 囲がますます広がる中で,日本の競争力を高めるため, ITの無限のパワーを活かして新しいIT技術やサービ ス,アプリケーションを創造できる突出した人材(ク リエーション系人材)を育成することが社会的な使命 となっている. IPA発行「IT人材白書」によれば,クラウドコン ピューティング,スマートフォンの普及の潮流に乗っ て新たなサービスを展開し急成長している国内IT企 業に尋ねたところ突出した人材を積極的に採用・活用 することが企業の発展の活力の源としている姿が浮き 彫りになった. 日本国内の教育機関で学ぶ学生,研究機関,企業な どに点在していると思われるイノベーションを創出す るアイディアや高い技術を持った「突出した人材」を より顕在化させ,彼らが能力を十分発揮し,更に伸ば せる環境・制度を作り上げていくことが,日本発のイ ノベーションを創出し,我が国の国際競争力を高める 上でますます重要になってくる. IPAでは,この「突出した人材」の発掘・育成に向 けた取り組みを「未踏事業」(発足時は「未踏ソフトウ ェア創造事業」,2008年度から人材発掘・育成に重点化 し「未踏IT人材発掘・育成事業」に再編,以下それら を総称して「未踏事業」という.)として実施してい る.この事業は優れたアイディア・高い技術を持つ若 い個人を対象に育成するものであり,国が行っている 事業の中でも希有な存在である. 以下にその歩み,取り組みとその成果について解説 する. |
| Starting Page | 117 |
| Ending Page | 119 |
| Page Count | 3 |
| File Format | PDF HTM / HTML |
| DOI | 10.4307/jsee.60.3_117 |
| Volume Number | 60 |
| Alternate Webpage(s) | https://www.jstage.jst.go.jp/article/jsee/60/3/60_3_117/_pdf/-char/ja |
| Alternate Webpage(s) | https://doi.org/10.4307/jsee.60.3_117 |
| Language | English |
| Access Restriction | Open |
| Content Type | Text |
| Resource Type | Article |