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Color Information Presentation with a Projector-Camera System Based on Registration of Projection Image and Real Object Using Projected Markers
| Content Provider | Semantic Scholar |
|---|---|
| Author | Rie, Miyaki Atsushi, Yamashita Toru, Kaneko |
| Copyright Year | 2009 |
| Abstract | There are individual differences in color vision. It is difficult for a person with defective cones in the retina to recognize the difference of specific colors. We propose a presentation method of color information by using a projector-camera system. The system projects border lines or color names on real objects when they have specific color combinations. Registration of projected images and real objects is made by using projected markers. Keyword Projector Camera System, Color Vision Assistance, Barrier Free 1. 序論 色覚(色の感じ方)には個人差がある.特に顕著な 色覚の個人差は,眼球内で色を感じる 3 種類の錐体の うち,いずれかが欠損している場合である.全ての錐 体に欠損がない状態を 3 色覚と呼び,緑色を感じる錐 体が欠損している状態を 2 型色覚と呼ぶ. 錐体が欠損している場合,特定の色同士を見分ける ことが困難になり,日常生活で不自由を感じることが ある.例えば,色で路線を区別している路線図を 3 色 覚者が見た場合,図 1(a)のように緑色と橙色や青色と 紫色の路線などの区別がつく.それに対し,図 1(a)を 2 型色覚者が見た場合をシミュレーションした結果で ある図 1(b)では,緑色と橙色や青色と紫色の路線の区 別がつきにくい.ここで,色覚シミュレーションには, 東洋インキ製造株式会社製の UDing Simulator を使用 した. 近年では,ユニバーサルデザイン(誰もが利用する ことができる製品や施設のデザイン)やバリアフリー (社会生活弱者が生活の支障となる物理的な障害や精 神的な障壁を取り除くこと)などにより障害者や高齢 者への自立支援が進められている.色覚に関しても, 色のみで区別せずに形状や色名などを併用して区別を する,見分けやすい色の組み合わせるなどの方法で支 援が進められている.しかし,このような支援は,一 部の路線図や街中の看板・ポスターなどで配備が不完 全である. (a) 3 色覚 (b) 2 型色覚シミュレーション (全錐体に欠損無) (緑錐体に欠損有) 図 1.色覚の個人差の例(路線図) 画像処理を用いた視覚障害者支援の研究は多く存 在する.例えば,田中ら [1]や鈴木ら [2]などの文字情報 の抽出に関する研究や田所 [3]の歩行の支援に関する 研究などがあげられる.しかし,視覚障害者支援の研 究の中で色覚特性に対応した研究は少ない. 色覚特性に対応する支援では,筒井ら [4]の研究が挙 げられる.文献 [4]では,カメラ,HMD,PC から構成 される装置を用い,取得したカメラ画像から判別が困 難な配色を検出し,HMD により判別が困難な配色部分 に境界線を表示することで,色情報を提示する.しか し,色情報の提示方法が境界線表示のみでは,実際に 何色であるのかがわからず,会話で色名を用いる必要 がある場合などに問題が生じる可能性がある. また,HMD を用いる場合,光の影響を受けない,情 報を個人のみで保持できるなど,野外や多数の観測者 がいる環境下における利点があるが,使用者に拘束感 を与え長時間の使用に不向きなどの欠点がある.中里 ら [5]の HMD を用いた研究などでは,実物体と表示画 像の位置合わせに使用者やカメラの位置・姿勢推定に 事前に実物体に添付したマーカーを用いているため, 使用場所が限定される. それに対し,プロジェクタを用いて実物体に直接情 報を提示する手法が提案されている.プロジェクタを 用いる場合には,HMD のような拘束感がなく,マーカ ーを事前に実物体に添付する必要がないため使用場所 が限定されないという利点がある.さらに,プロジェ クタを用いることは,人間の視覚補助として有用であ ることが示されている [6]. 2. 研究目的 本研究では,プロジェクタ・カメラシステムを用い ることで,使用場所を限定されず個人の色覚特性に対 応したシステムを提案する.カメラは色情報を取得す るために用い,プロジェクタは実物体に光を投影する ことで色情報を提示するために用いる(図 2). |
| Starting Page | 115 |
| Ending Page | 118 |
| Page Count | 4 |
| File Format | PDF HTM / HTML |
| Volume Number | 33 |
| Alternate Webpage(s) | http://sensor.eng.shizuoka.ac.jp/~yamasita/paper/E/E114Final.pdf |
| Alternate Webpage(s) | http://www.robot.t.u-tokyo.ac.jp/~yamashita/paper/E/E114Final.pdf |
| Language | English |
| Access Restriction | Open |
| Content Type | Text |
| Resource Type | Article |